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近年、地球温暖化対策として省エネ住宅が注目を集めました。多くの住宅が設計段階で省エネ住宅を目指したものに変わっていったのです。この流れは福島の事故でさらに加速したと言えるでしょう。もはや住宅が省エネ設計であること自体、当たり前になってきたのです。

しかし省エネ住宅をどうやって実現していくかということについては、いまだに明確な答えは出ていないのが現状です。これはエネルギー効率を向上させる方法論がひとつではないことに起因していると言えるでしょう。
窓ガラスは住宅のエネルギー効率を考えた場合、非常に有用な要素のひとつです。しかし住宅の壁に新開発の断熱技術が次々に導入されており、一昔前の20倍の断熱効果をもつ建材も珍しくないほどですが、窓ガラスに対する投下費用はそれほどでもないようです。窓ガラスから逃げていく暖気や冷気をいかに室内にとどめ置くことができるかを、今後は真剣に考えていく必要があるのでしょう。

そうした中で、近年あらたな動きが出てきました。それは複層ガラスと呼ばれる窓ガラスによるエネルギー効率の向上効果です。複層ガラスはペアガラスとも呼ばれるもので、二枚以上の板ガラスを重ね、その中間層に特殊加工された気体を舟生して熱伝導率を低く抑えた省エネ建具の一種です。
従来の一枚ガラスのように使うことができるため、導入に対する敷居は低いといえるでしょう。従来の一枚ガラスよりも断熱効果が高く、結露防止にも役立ちますから省エネ住宅では必要不可欠なツールです。実際欧米では設置がある程度義務化されている地域も数多くあるようです。

さらに最近は、この複層ガラスを進化させたLow-Eガラスなる商品も開発されています。これは複層ガラスの内部に特殊な金属膜をもつもので、この膜が放射熱を抑えるため、さらに断熱効果が上がるといわれています。
今後も技術の進歩とともに、さらなる新製品が開発されていくのかも知れません。

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